↑そりゃ風だし。。。
今回の台風は前触れの時間も短く、そして爆風ではあったが滞在していた時間も短めだったと思う。
だいたい台風がくる2日前くらい前から風が強くなり始めるのが通常なのに、今回は台風が来る当日の昼過ぎまでたいしたことなかったのだ。
夜6時くらいから風が「それらしく」なってはきたが、まだ力を温存するかのような吹きつけ方。
夜9時。気がつくと時折爆風が窓ガラスを強く揺らしていた。そこからの1〜2時間が絶頂期だった。
台風シーズンのものを彷彿とさせるような強烈な風は、5秒に一度くらいのペースで爆発的になり、我が家の揺らした。
窓を見るとがたがたと揺れているのが見て取れるくらい。地震のようにも感じる揺れである。大地や家具、食器棚などが揺れていないので地震ではないとわかるが、壁や窓の揺れ方はまさに地震のようである。
地鳴りのように風が吹く。屋内にいてもかなりの恐怖感を与える音だ。
風の音が怖いと感じたのは沖縄に来てからのことである。
そして10時頃停電。しかしわずか3分ほどで復旧。それからは停電はなかった。
夜の11時過ぎには暴風になる頻度が徐々に少なくなり、風の音は収まっていった。
逃げ足の速い駿馬のように去っていったのだった。競馬の馬で言えばサニーブライアン、サイレンススズカといったところだろうか。(←知っている人がいると嬉しい)
ニュースでは、今日の朝の時点で、沖縄の3分の一程度が停電しているように報道されているが、とりあえず我が家は大丈夫であった。
今回は雨はそれほどではなかったが、古い家では雨が窓のサッシの隙間から吹き上げるように入ってくるという。
雨が上からではなく、下から沸き上がってくるそうだ。だからアパートの上階に住んでいても、部屋の中がびしょぬれということもあるらしい。
沖縄では「台風対策」という言葉がある。何を対策するかって? 東北出身の僕にはよくわからなかった。そりゃラジオ、電池、水、食料を購入するってところか? っておもっていた。
しかし、実際の台風対策はそれ以外にも、庭や屋外にある倒れやすいものを屋内に入れたり、あるいは先に倒してくくりつけておいたり、ガラス窓のサッシの隙間に新聞紙を詰め込んで雨の侵入を防いだり、そんな作業が大部分を占めている。
こういう台風対策って四国や九州でもやるのだろうか。
朝、外を見ようとカーテンを開けた。
窓ガラスには泥や葉っぱが張り付いてまともに外を見れない。
玄関から外に出ると、家の前に止めてある車は近くに爆撃でも落ちたかのように木や葉っぱや土を被っている。
そして我が家(アパート)の隣はちょっとした雑木林になっているのだが、その木々は全て倒れ、見晴らしが良くなっている。
確かに強い台風だったが、こちらに越してきてからここまで木々が倒れているのは見たことがない。
季節はずれは強烈台風。真夏を過ぎた台風シーズンにどれだけのものが来るか、ちょっと怖くなってきた。